子どものいない人生を選んだ結果と子連れ再婚を肯定しない理由

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今の時代、子どもを持たない選択は珍しくなくなっています。

少し前に発表された、OECDのレポートによると、1975年生まれの日本の女性のうち、28%が子どもを持っていません。これはOECD加盟国の中でもかなり高い割合です。

「子どもがいない」と言っても、理由は人それぞれ。

  • 選んで子どもを持たない人(選択子なし)
  • 自然に任せて授からなかった人
  • 不妊治療を試みたけど授からなかった人
  • いらない思っていたけれど、欲しいと思ったときは遅かった

etc・・・

目次

子どもについての気持ちの変化

私自身のことを振り返ってみました。

20代~30代で気持ちは変化した

10代の頃は、母の再婚相手(養父)の影響で「絶対に子どもは欲しくない!」と思っていました。その当時の私には、海外に移住して自由に生きる夢がありました。

20代に入ると、「子育ては自分には無理かも?」と感じつつも、結婚には前向きで、自分の家族を持つことへの憧れがありました。その後、20代後半には海外移住の夢は自然に興味がなくなりました。

実際にこの時期に結婚しましたが、人生は思い通りにいかないもの。結局、その結婚生活は30代後半で突然終了。離婚を経験しました。

30代半ばの離婚の少し前の時期に、出産のタイムリミットがちらほら気になり、「今からでも間に合うかな?」と思ったこともありました。しかし、その時期には予想外の出来事が次々と起こり、妊活なんて考える余裕はまったくありませんでした。

アラフォーで子なしでいいや

その後も、いろいろな出来事があり、現在は全国転勤のある配偶者と二人暮らしをしています。逃亡願望がある私にちょうど良い相手なんだと思う。地元に戻りたい願望は一切ありません。

さまざまな気持ちの変化を経てきましたが、今では「子どもがいないことを後悔しているかどうか?」もよくわからないです。

結果として、子どもがいない人生です。

子連れ再婚否定派の理由

世間では、子連れ再婚でも幸せな家庭が築かれることもあるようなので、決してダメなわけではないことはわかっています。以降はあくまでも私の気もち。

私の経験から言うと、子連れ再婚には否定的な感情を持っています。母が2度結婚し、2度離婚したのですが、その経験から特に子連れ再婚には消極的です。

母の2度目の結婚の際、私は小学生でした。

再婚について相談されたことは一切なく、ある日突然苗字が変わっていることに気づいて非常にショックを受けました。

当時はまだ離婚するのが珍しく、親の離婚が原因でいじめられる対象になったこともありました。一番覚えている出来事は、給食のおかずを頭の上からかけられたこと。

養父は時々遊んでくれることもありましたが、父親としては受け入れられませんでした。

10代のころは絶対に子どもを持たない、という決意

養父は暴力的な人でした。簡単にいうと、私は虐待されてました。

虐待する大人

血のつながりがない私を育てるためのお金を出してくれたことには感謝していますが、暴力を振るわれることはどうしても受け入れられませんでした。

母と養父の間には子どもが生まれ、私との扱いの差がひどくなりました。

何かあると、「お前ら親子(母と私)は0点以下、出て行け」などと言われ、殴られていました。母はときどき、血まみれになることも。

養父の親や親せきには私の存在が隠されていました。親せきに会いに行くときは、私だけ留守番させられることもありました。親せきが親たちに会いに来るときは、私は親せきの家に預けられてました。

そのような環境の中で、私は「自分は存在してはいけない人間かもしれない」と感じ、子どものころから人生が早く終わらないかなと思っていました。

長年の虐待で自分に自信がなく、人の顔色をうかがいながら常にビクビクしていました。大人になってから、性格を変えようと努力しましたが、うまくいかず今でも怯えている自分がいます。

このような経験から、10代のころ、自分は絶対に子どもを持たないと決めました。

虐待する大人の親

養父がなぜ虐待をしていたのか、大人になってから何度も考えることがありました。養父は大酒飲みで、酔っ払ったときに自分の子ども時代の話をすることがありました。

養父の父は再婚で、高齢で生まれた後妻の子どもだったため、非常に厳しい幼少期を過ごしていたようです。

虐待をする人も、何かしらの辛い経験を抱えているのだろうと思います。負の連鎖はどこかで止める必要があると感じています。

自分がその連鎖を止められないかもしれないと思い、10代のころには子どもを持つという選択肢は考えられませんでした。

負の連鎖を止められる人もいる

私の友達は、親から存在無視系の虐待を受けていましたが、アラフォーで自然に妊娠し、負の連鎖を自分で止めると決意しました。

彼女は、数年前に旦那さんの故郷である海外に移住し、大切に子どもを育てています。そんな素晴らしい人もいます。

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